いつから日本人は、金儲けばかり考えるようになったのか(走り書き)

江戸時代では、貧を恥じぬ、貧しさが時に誇りとなる。司馬遼太郎アメリカ素描 (新潮文庫)』でそのような文章に出会い、ハッとした。今の日本人は、金儲けばかり考えているような印象がある。livedoorの事件もあり、僕の周りでも株の話を聞かない日はない。
金儲けばかり考えている輩はダメである。しかしそういう人間が日本に増えた。


いつからこんな風になったのだろうと、すこし考えてみた。

  • 明治以降、戦前

このあたりついては、全然わからない。想像すらできない。

  • 戦後

みな生きるために必死で、金儲けなど考える余裕もなかっただろう。
この時期の親は、自分たちが安定してご飯を食べるのもままならなかったため、子供に対して安定する職業に就いた方がいい、と教育したのではないか。

  • 高度経済成長期

子供時代に貧しさを経験しているため、親の言う安定が身にしみており、それを目指した。社会にはその希望を受け入れるだけの土壌ができていた。
この時期の人々は、できるだけ高い賃金で安定しようとしていたのではないか。

  • バブル期

ここで金儲けの成功者がでてきた印象がある。
幼い頃に見たニュースで、土地転がしがどうのとかやっていた。

就職難となり、安定した生活もまた難しくなる。
仕事には、安定ではなく、生き甲斐を求められるようになる。


バブル期に金儲けが、人生の成功の1つのパターンとして提示された。
そしてバブル崩壊後の世代は、安定した理想の人生という幻想を持てなかった。自分で人生の目標を設定する必要があった。
その目標は、例えば生き甲斐となる仕事を生涯続けることだったりするのだが、大抵このような仕事に就けることはない。そこで、バブル期に提示されたわかりやすい成功の形、金儲けに走るのではないか。