2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

読まずに批評『国家の品格 (新潮新書)』

僕がこの本について知っているのは、タイトルと帯の文句、武士道を掲げていること、くらいである。その情報だけを元にこの本について語ってみる。 というのも、この情報だけですでおかしいと思うところがあるためだ。 日本が国家としてようやく立ったのは、…

格差と広告:「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)」を読んで解消されなかった二つの疑問(2/2)

解消されなかったもう一つの疑問は、広告が収入源となることについてだ。梅田さんは本書の中で、Googleのビジネスが広告であるから、その本質を語る前に聞いてもらえないということを嘆いていた。僕は本書を通読したが、それでもなお広告というところが引っ…

格差と広告:「ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる (ちくま新書)」を読んで解消されなかった二つの疑問(1.5/2)

前回の続きを書く前に、前回のエントリに関して、新たに持った疑問について書く。 「集団の知恵」は、力を持つと振舞いを変えるか 力というのは世間に対する影響力で、現在もある程度の力を持っていることは、前回も引き合いに出したホワイトバンドの例を見…

格差と広告:「ウェブ進化論」を読んで解消されなかった二つの疑問(1/2)

ある二つの疑問を持って、梅田望夫著『ウェブ進化論』を読んだ。その疑問とは以下である。 「ネットインフラの普及していない人たちのことはどう考えているのか」 「収入源が広告という事についてはどう考えているのか」 前者については、「集団の知恵(THE …

Fairtrade 2.0

今読んでいる『ウェブ進化論』にインスパイア*1されて思いついたアイデア、Fairtrade 2.0について書く。 Fairtrade 2.0とは、不特定多数が参加して取引のフェア/アンフェアを評価する仕組みである。 *1:ここでは本来の意味