Fairtrade 2.0

今読んでいる『ウェブ進化論』にインスパイア*1されて思いついたアイデアFairtrade 2.0について書く。
Fairtrade 2.0とは、不特定多数が参加して取引のフェア/アンフェアを評価する仕組みである。

Fairtrade 1.0(既存のフェアトレード

特定の団体が、取引に問題のない事を認定する。(Fairtrade Labelなど)
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Fairtrade 1.0

  • メリット
    • 情報の責任が明確
    • 厳正な審査が期待できる
    • フェアトレードラベルが付加価値となる(市場原理に合った形)
  • デメリット
    • 多くの取引を監視することは困難
    • ラベルの利権化による不正取引の危険がある(お金をもらって認定するとか)

Fairtrade 2.0

不特定多数が取引にまつわる様々な情報を提供し、それをシステマティックに評価する。
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Fairtrade 2.0

  • 評価対象
    • 取引そのもの(色付きの太い矢印)
  • 評価者
    • 不特定多数(誰でも評価できる)
  • 手順
    1. 取引を登録
      • 取引における買い手側の商品を取引情報として登録(図の緑の矢印である取引では「りんご」を取引として登録)
    2. 取引に関する情報を登録
      • 情報のあるwebページをURL
      • 情報の示す評価(フェア/アンフェア)
    3. 情報を追加
      • 登録されている情報に対する評価(フェア/アンフェア)を追加
      • 新たに情報を登録
    4. 登録された評価情報を統計して、取引の評価を行う
      • googleページランク的な評価方法。システムが行う。
      • 評価結果は情報の更新、登録されているURLに関する情報の更新によってリアルタイムに変化
  • 表示方法
  • インフラ
    • 商品についているICタグの情報を元に商品を登録
      • トレーサビリティの普及と共に、商品にはICタグがつき、その情報とweb上の商品情報が結びつく仕組みができるはず。
    • 商品情報にひもづく形で評価情報を持つ
      • マスタデータ(商品情報)に対するメタデータ(評価情報)

*1:ここでは本来の意味