ミシェル・ゴンドリー監督『恋愛睡眠のすすめ』
公式サイトはこちら。
http://renaisuimin.com/
渋谷シネマライズで観賞。
PV監督としてのゴンドリーが撮ったらこうなるだろうなというイメージ通りの作品。脚本が映像のためにある。
ゴンドリーの好きなストップモーションのアニメーションがふんだんに使われている。ストップモーションに限らずチープで幻想的な演出。映画が終わるまでの間、次から次へとゴンドリ―のアイディアが楽しめる。
シナリオはわかりにくい。夢と現が入り交じった世界を描いている。描かれる世界は4つある。実際の夢と現実、そして主人公の認識の上での世界、夢だと思っている世界と、現実だと思っている世界、この組み合わせで4つ。それが、それとわからない形で描かれる。現実の方でも夢のような演出がなされる。
ただ、それがはっきりしたからといって、物語的なカタルシスが得られるわけでもない。フワフワとつかみ所のないストーリーに乗ってゴンドリ―のイメージを楽しむ、そういう映画である。
関連項目として、以前見たゴンドリー監督作品『エターナル・サンシャイン』のレビューを挙げる。
ミシェル・ゴンドリー監督『エターナル・サンシャイン』 - フランシーヌの場合は