2007年元旦の富士急ハイランド

2007年元旦に富士急ハイランドへ行った。情報として有用そうな部分を以下にまとめる。

  • 移動
    • 京王バスで新宿から片道1時間半。
    • 元旦は滅多に渋滞しないらしい(京王バスの受付の方)
    • 暴走族が暴れると半日着かないことがあるらしい(京王バスの受付の方)
    • 当日は渋滞、暴走族もなく予定通り移動できた
  • お値段
    • 2007/1/31のまでのキャンペーン「Q-Pack」。バス代込みで5,550円。
  • 営業状況
    • 9時開園、オールナイト営業
    • 大型アトラクションは夕方7時頃に終了するものあり
    • 当日は霜のため大型アトラクションは11時より営業開始
  • アトラクションの混み具合
    • 総じて空いていた
    • 「ええじゃないか」2時間待ち。11時半頃から並び始め
      • 途中1台運行から2台運行へ切り替えペースアップ
    • 「FUJIYAMA」20分待ち。3時頃並び始め
    • ガンダム・ザ・ライド」待ち時間なし。3時半頃
    • 「ゾーラ7」30分待ち。9時半頃並び始め
    • 武田信玄埋蔵金伝説」40分待ち。10時半頃並び始め
    • 「棺桶墓場」15分待ち。10時頃並び始め
      • 1回15分、定員99名のアトラクション
    • 「PANICLOCK」待ち時間なし。2時半頃
    • 「ゲゲゲの妖怪墓場」待ち時間なし。3時半頃
    • 「観覧車」待ち時間なし。4時頃
    • ムーンレイカー」待ち時間なし。4時半頃
    • 「グレートザブーン」待ち時間10分。4時半頃並び始め
  • 飲食店の混み具合
    • 「K'sトーマスカフェ」3時頃。室内席空席半分(テーブル10個ほど)、テラス席がらがら。

以下は、当日の日記である。


富士急ハイランドは言わずと知れた絶叫マシーンのメッカである。
年末ぐらいに「お正月休みは何しようね」「富士急ハイランドの安売り券があるよ」「バスチケット込みなら2人で全額1万円程度で行けそうだよ」「元旦なら道も混まないって」「お正月はみんな家にいるだろうから富士急も空いているだろうね」という流れが我が家の中で出来上がった。
このため大晦日は除夜の鐘を聞くこともなく早く寝て、元旦は朝6時過ぎに起床した。0時を過ぎてすぐに年始の挨拶をしなかったのは久しぶりである。あけましておめでとうございます。


新宿7時半発のバスで富士急ハイランドへ向かう。京王バスのおばさんに「暴走族が暴れると半日くらい着けないこともあるけどいいですか?」と脅されるものの、何事もなく予定通り9時過ぎに着く。超寒い。帽子手袋股引は必須であったか。

入園直後は低温による霜のため大型アトラクションが休止していたため、まず最初に向かったのは「ゾーラ7」。空き気味であったがそれでも30分近く待った。このアトラクションはライドに乗って敵を撃つものである。ライドは4人乗りで、敵は一人が倒すと他の人は撃てない。つまり、ライド内でも戦いがある。僕と恋人は他のカップルと一緒のライドになった。アトラクション終了後全員の得点が出て、僕は70点台で喜んでいたのもつかの間、後ろのカップルの女性が1点であり非常に申し訳ない気持ちとなった。


入場時に地図を貰い損ねたため園内をふらふらと歩き、目についた「棺桶墓場」に入る。棺桶に入ってそこに仕込まれたスピーカーやなんやかやから発せられる恐怖や、周りをうろつくゾンビらしいスタッフから発せられる恐怖を楽しむアトラクションである。ゾンビスタッフは僕の隣の女性が気に入ったらしく、しきりに恐怖を発していた。僕はスルーされることが多く、一緒に行った恋人も同様であったという。ゾンビスタッフが登場時に吹いた毒霧や、待ち時間に流れるデスメタル注意事項も趣がある。

続いて近くに見つけた「武田信玄埋蔵金伝説」に入る。ここは楽しみにしていたアトラクションのひとつである。それほど混んでいないように見えたが、待ち時間は40分程度。川柳や武田家ごっこをしたりして暇をつぶす。
「人は城、人は石垣」
「さすがです、お館様」(真田幸村
「すごい、互いが互いを知り尽くした策の応酬だ」(直江兼続
戦国無双ごっこである。

話を戻す。このアトラクションは自分の足でステージを歩き回ってやるものである。ストーリーは武田信玄に絡んだものだが、ステージは退廃的な近未来の建物内である。故意かどうかはわからないが、センサーの反応が悪いため、アトラクションのクリア率は10%程度だそうだ。僕らもクリアできなかった。クリアできなかったので言うが、つまらないアトラクションだった。


武田信玄を出ると11時を過ぎており、日も出てきて温かくなり、止まっていた大型アトラクションも動き始めた。ここで最新の絶叫マシーン「ええじゃないか」に向かった。一機には20人しか乗れないため、客の回転はそれほど良くない。僕らは2時間待った。最初は1台での運行だったため列の進みが遅かったが、途中から2台になったのでペースアップした。待ち時間は「ええじゃないか、ええじゃないか」というお囃子がひたすら流れ、寒く、厳しい。

そして乗った。ええじゃないかの特徴は、そのギネス記録を持つ回転数にある。通常のコースターの回転、スクリューに加え、座席そのものが縦回転する。たとえば上りきったと思ったらいきなり中空に放り出され、そのまま落下する。文字通り、前後不覚となるのである。さらに床のない座席である。すごい回転による遠心力で足がぶんぶん振り回されてしまい、ついには座席から尻が浮く。この不安感はたまらない。僕は安心して乗っていられたが、恋人は怖かったそうで到着後に震えていた。振り落とされるかと思ったという。
今まで乗った中で最も凄いジェットコースターであった。


お昼に向かう途中がらがらに空いている「PANICLOCK」に乗った。待ち時間なし。時計がモチーフのアトラクションで、大きく前後に回転する。バイキングのようなものだろうとなめてかかったが、甘かった。上る時はよい。が、上りきっててっぺんで逆さまになる。これは怖い。さらに真っ正面から落ちていく。これも怖い。


昼食はトーマスランドで頂いた。機関車トーマスがテーマの一画である。レストランはそれほどこっていないものの、緑と白で統一され、シンプルでよい。各機関車の名前がついたボックス席も少しうれしい、のではないかと思う。食べ物はサンドイッチとスナック。軽いものしかない。お味はまあまあである。


2時半頃に「ガンダム・ザ・ライド」に向かう。このアトラクション、1/8で終わってしまう。ガンダム・ザ・ラストライドである。
最後なので混んでいるかと思ったが、待ち時間なしで入れた。
アトラクションは、大画面の映像に合わせて座席が揺れるタイプのものである。ストーリーとしては連邦軍のある戦艦が、テレビ版ガンダムの最終話、ア・バオア・クーでの戦いに巻き込まれ、ランチで脱出するという話である。オリジナルキャラクターの駆る2機のジムに護衛されて、ザクレロのメガ粒子砲を間一髪よけ、ホワイトベースを含んだ連邦艦隊にまぎれ、ガンダムに守られ、アムロに退避を促され、事の弾みでア・バオア・クーに大きく接近し、カイに邪魔にされ、セイラさんに怒られ、なぜかア・バオア・クー内に入ってしまい、ガンダムのラストショットを見届け、アムロの声に導かれて泣きそうになりながら(僕が)脱出し、味方艦に生還するというものである。
恋人はガンダムのストーリーがよくわからないものの楽しめたと言う。素晴らしいアトラクションであった。ありがとう、ガンダム・ザ・ライド、さようなら、ガンダム・ザ・ライド。

出口はガンダムショップに通じている。買いたくなってしまうので足早に通り過ぎた。


つづいて「ゲゲゲの妖怪屋敷」である。水木しげる監修の妖怪お化け屋敷である。「ギブアップですごめんなさい」と手を合わせて戻ってきた少年が非常に可愛らしかった。うしろから来たカップルの女性がちゃんちゃんこを違和感なく着こなしたスタッフの方に「これ恐い系ですか」とたずね、係の方が「ちょっと恐い系です」と答えたところに子連れのおっさんが入ってきて「(自分の子どもを指し)これでも大丈夫だから大丈夫だ」「怖かったら抱きつきゃいいんだ」「(子どもに向かって)おめえは抱きついちゃダメだかんな、一人でいけよ、男だろ」とひとしきり言いたいことを行って中に消えていった。非常に良い。
アトラクションは途中まで見知った妖怪が迎えてくれて楽しく、途中から暗くなり少し怖かった。
併設する「ゲゲゲの妖怪茶屋」には鬼太郎や猫娘子泣きじじいが座るベンチがあり楽しい。


そして「FUJIYAMA」である。待ち時間は意外と短く20分。その間恋人にガンダム・ザ・ライドの講釈である。
FUJIYAMAはベーシックなコースターである。ベーシックで、ハイグレードなので、キング・オブ・コースターなのである。高く、速く、長いのである。叫び疲れて口がからっからに渇くのである。支柱が細くて怖いのである。てっぺんから見る富士山は絶景なのである。


バスまでの時間がなかったのでドドンパは諦め、乗っていないアトラクションを手当たり次第乗った。正月はオールナイト営業だそうなのだが、5時までと勘違いしており、帰りのバスを5時過ぎにしてしまったためである。

観覧車。待ち時間は無し。軋んで怖い。

ムーンレイカー」。待ち時間なし。宇宙掘削用回転のこぎりのような乗り物の円の内側に乗る。重力と遠心力で胃が大変である。歌うようにしゃべる超丁寧な係員さんが一人で切り盛りしている。

「グレートザブーン」。待ち時間10分。名前の通り水の中に滑り落ちていって派手な水しぶきを上げる系のアトラクションである。趣向はまったく凝らしていないものの、ひたすら高くから落ちる。通常は雨合羽を買わされて水をかぶるものだが、この日は屋根がついていた。落ちた後、テンションの高くなった前の男子が「油断していたためとても怖かった」と繰り返していた。


ここでタイムオーバーである。5時過ぎのバスで帰った。家に着いたのは8時前、思ったよりも簡単に行けるものである。おせちを食って寝た。超楽しかった。