ホワイトバンドとジンギスカン
今日は、新しい仕事のキックオフで、ジンギスカンの食べ放題に行きました。
今度の仕事は短期間で、メンバーも3人でやるので、キックオフも僕を含めた3人で小規模に行いました。
リーダーは、去年の11月から3ヶ月間、東京での仕事を本格的に始めたときにお世話になった方でした。その仕事は2人だけで行っていましたが、多くのことを教えてもらい、最後の1ヶ月は僕一人でお客様先に常駐できるようになっていました。
もう一人の方は、そのリーダーと同じ会社の後輩です。今回の仕事では、僕とその方が実際に動く作業員となります。
さて、そのキックオフが始まった直後、リーダーが僕の腕にしているホワイトバンドに気づかれました。
いままでホワイトバンドに反応される方の多くが、ホワイトバンドの存在自体を知らないか、知っていてもそれが何を意味するものなのか知りませんでした。後輩の方もその例に漏れず、ホワイトバンド事態の存在をご存知ありませんでした。
しかしリーダーの方は、これがアフリカの貧困の問題に関係のあるものであること、3つの*が、世界で3秒に1人、貧困で亡くなっているということを表していること(3分と間違えておられましたが)までご存知でした。
そして僕に「それをしてジンギスカンを食べるのはおかしい、それをしてるならジンギスカンのお金はアフリカに寄付すべきだ」とおっしゃられました。
僕は反論しませんでした。
この指摘は、アフリカの貧困を根本的に解決するため、政治、経済的なシステムを変えていこうというホワイトバンドに対しては、いささか的外れです。また、指摘された通り極力ストイックに活動されている方もいらっしゃいますが、その活動は広まりにくく、社会を変えるまでには至っていません。そこでホワイトバンドプロジェクト、という流れがあります。しかしそれらは些細なことなのです。
僕の周り、こんな身近にも、貧困問題やホワイトバンドについて真剣に考えている人がいるということがわかり、とてもうれしくなりました。しかも相手は仕事上とても尊敬できる人なのです。
今思えば、そう指摘されたときに、ホワイトバンドの本来の意味を伝えるべきだったかもしれません。しかしそのときの僕は、そんなうれしさでいっぱいで、非難されたにも関わらずニコニコ笑っている、気持ちの悪い23歳サラリーマンでした。また冷静さを欠いてしまいました。
とくにオチはないです。こんなことがあった、とてもうれしかったという日記でした。