湯野上温泉観光

このエントリーは、2006年GWの会津旅行の中で、湯野上温泉の宿泊した民宿や、塔のへつり、露天風呂などの周辺観光について紹介したものである。旅行全体のインデックスは、以下のリンクを参照。

会津旅行インデックス - フランシーヌの場合は

湯野上温泉福島県会津若松から電車で30分程度の距離にあり、猪苗代湖の南西にあたる。日本で唯一の茅葺き屋根の駅舎があり、大内宿への最寄り駅でもある。
温泉地として栄えている訳でもないようで、土産物屋などはあまり見かけない。ホテルや旅館よりも民宿が多い。


当初は民宿「扇屋」に二泊する予定だったのだが、宿の方のご兄弟が事故に遭われてしまったため7日の営業ができなくなってしまい、代わりに向かいの民宿「紫泉」にも一泊することとなった。

民宿「扇屋」

5/6、GW明け前の土曜の夜に宿泊した。僕らの他には20代と思われるカップルが二組、家族連れが二組居た。
こちらの民宿は、茅葺き屋根の民家をそのまま使っている。本館と別館があり、本館のほうがその茅葺き屋根の民家に当たり、こちらは土間が玄関になっている他、食事、宴会などに使われる。客室はもう一方の別館になるのだが、こちらは安普請で図体ばかりの大きい家という風情で、汚れやヒビが目立つ。部屋は六畳ほどであった。


風呂も別館になる。浴室は10畳ほどの広さで、浴槽がその半分を占める。シャワーつきの洗い場はひとつしかない。お湯は無色透明でにおいもなく、清々しい。湯温はあまり高くないものの、すぐに暑くなってしまう。露天風呂はなく内風呂のみである。男湯は岩風呂のような格好で、女湯は檜風呂となっている。
備品はゆかた、ハンドタオルがあるが、バスタオル、ハブラシはない。風呂にはシャンプー、リンス、ボディーソープはある。ドライヤーはない。


食事は上記の通り本館で頂く。宿泊客ごとにテーブルが割り当てられ、そのテーブルの真ん中にはミニいろりがある。
夕食はきのこ汁、鮎の塩焼き、山菜のサラダ、天ぷらなどであった。いろりには小さな炭がひとつ赤くなっていて、その上にきのこ汁の入った鍋がくべられる。鮎の塩焼きはちゃんとしたいろりで焼いたもので、骨まで火が通っており丸ごと頂ける。量も多く、きのこ汁を食べきれなかった。
朝食は焼鮭と納豆ご飯という、旅館然としたものだった。


いろりの部屋でゆっくりしたかったのだが、この日は疲れのため早めに風呂に入って休むことにした。
以下は、宿のHPへのリンクである。
http://www5.ocn.ne.jp/%7Eoogiya/(注意!いろんなところで音が鳴ります。「ふるさと」です。)
会津旅行 湯野上温泉 民宿「扇屋」 外観
「扇屋」外観


会津旅行 湯野上温泉 民宿「扇屋」 夕食 02
「扇屋」夕食


会津旅行 湯野上温泉 民宿「扇屋」 居間 03
「扇屋」いろり

民宿「紫泉」

5/7、GW最終日の夜に宿泊した。こちらは旅館然とした民宿で、清潔感があった。
旅館名の通り紫にこだわったお宿のようで、ゆかたやスリッパ、案内帳の他、ところどころに紫が使われている。女将さんも目の覚めるような紫の服で出迎えてくれた。部屋の名は夕顔、空蝉、若紫と、源氏物語から取られているところを見ると、紫泉という名は紫式部からだろう。
僕らの部屋は葵の上だった。この葵の上が広く12畳程で、これは僕らの他の宿泊客が、老夫婦一組だけであったためだと思われる。
備品はゆかた、ハンドタオルがあるが、バスタオル、ハブラシはない。風呂にはシャンプー、リンス、ボディーソープ、ドライヤーがある。


風呂は10畳ほどの広さでタイル張り、湯は同じ温泉地なので扇屋と変わらず。この辺りは単純温泉なのだそうだ。
露天風呂もある。男湯は畑に面していて、そのまま道路まで遮蔽物がなく、要するに丸見えである。夜は付近がライトアップされるものの、温泉自体は暗くて怖い。明るい夜ならよいかもしれない。この露天風呂は、早朝がよかった。山には霞がかかって美しい。渓流や時たま通る列車の音も風情があってよい。


食事は広間で食べる。夕食ではやまめの唐揚げにあんをかけたもの、山菜のごま和えが、朝食では温泉卵がおいしい。他はあまり美味しくない。旅館やホテルの食事でよくある、固形燃料を燃やしてその場で焼いたりするものがあるが、朝食ではそれにお味噌汁が入って出てきた。冷たいみそ汁を飲ませないための配慮なのかもしれないが、あまりよい気はしない。


宿のHPは以下である。
http://www10.ocn.ne.jp/~sisen/index.html
会津旅行 湯野上温泉 民宿「紫泉」 外観
「紫泉」外観


会津旅行 湯野上温泉 民宿「紫泉」 露天風呂 06
「紫泉」露天風呂 早朝

塔のへつり

民宿に着いたのが3時過ぎと早かったので、近くの観光地、塔のへつりへ足を伸ばした。湯野上温泉の隣駅にあり、車で行けば10分程度のところを、40分かけて歩いて行った。これが辛かった。道は国道で歩道もなく、右は車がひっきりなしに通り、左は断崖絶壁で、生きた心地がしなかった。帰りは電車で帰った。


塔のへつりは、塔のような形をした奇岩が10も集まっている、この近辺の景勝地である。正体不明の名前に比べて実際の景色はインパクトに乏しいものの、やはり名所と言われるだけあって美しい景観である。清流の爽涼さと相まって、よいところであった。
会津旅行 塔のへつり 01
塔のへつり


湯野上温泉露天風呂

塔のへつりを流れる阿賀川はそのまま湯野上温泉に至る。湯野上温泉には、この川の脇に無料の露天風呂がある。これもこの辺りの名物のひとつで、この日も5、6人の男性が入浴していた。混浴ではあるが、女性はいなかった。外から丸見えである上、トロッコ列車に乗ると車窓からここを見るように即されるので、女性には水着が必須であろう。


僕らは入らずにその付近に腰を下ろした。清流の音を間近に聞くと、否応なくリラックスさせられる。ここで本など読めば、よく集中できることだろう。
この日は釣り人が一人おり、見ている最中に鮎らしい魚を釣り上げていた。
会津旅行 湯野上温泉 渓流の釣り人 02
露天風呂付近の渓流と釣り人