会津旅行道中 東京−湯野上温泉

概要

このエントリーは、2006年GWの会津旅行の中で、東京から湯野上温泉までの移動について記したものである。旅行全体のインデックスは、以下のリンクを参照。
会津旅行インデックス - フランシーヌの場合は
列車で東京から湯野上温泉へ向かうには主に二つルートがあり、ひとつは東北新幹線で郡山までゆき、会津若松を経て入るルートで、もうひとつは東武鉄道の特急で鬼怒川温泉を経由するルートである。湯野上温泉猪苗代湖の南西にあり、前者はそれをぐるりとまわってくるルートになるのだが、新幹線を使うので時間としてはあまり変わりない。途中会津若松で観光するのであればこちらのルートもよいだろう。ただ、新幹線は高い。1万円弱かかる。比べて後者のルートは5千円程度ですむ。僕らはこちらのルートを利用した。

浅草−鬼怒川温泉

浅草から鬼怒川温泉へ向かう特急「きぬ」に乗る。鬼怒川温泉行きのは新宿からも出ているが、こちらはJRと相互乗り入れしているため、千円ほどよけいにかかる。列車は「スペーシア」という名前が付けられているもので、座席の質も良い。観光用だからか、売店車や車内販売も充実している。
出発後すぐに隅田川を越え、その後は住宅街をゆっくりと走る。北千住から埼玉の春日部に近づくと住宅街も景色を変え、古い家の並ぶごちゃごちゃした町並みから、集合住宅、大型店舗、新築の家並みという、いわゆる郊外の風景となる。
春日部から更に進むと、見渡す限りの田んぼとなる。きれいに区画された田に、植えられたばかりの苗が整然と並んでいる様がよい。家はバラバラと点在している。またそれが増えてきたなと思うと栃木である。この先は山間に入り、木々と山肌、その間に広がる田んぼという風景が交互に繰り返す。そうして程なく鬼怒川温泉駅に着く。
鬼怒川温泉の駅前はよく整備されていて、小さな足湯もあり、いかにも観光地といった風である。駅弁はゆばちらし寿司、栗おこわ弁当、日光舞茸弁当があり、行きと帰りで全て食べたが、どれもうまかった。
会津旅行 鬼怒川温泉 駅前 01
鬼怒川温泉駅


会津旅行 鬼怒川温泉 駅弁
駅弁「ゆばちらし寿司」、「栗おこわ弁当」

鬼怒川温泉湯野上温泉

列車は2両編成で、湯野上温泉までは東武鉄道野岩鉄道会津鉄道と3つの路線を経る。運賃も2,400円かかる。
会津田島までは、山の中をゆく。いくつものトンネルを抜け、いく筋もの渓流を越え、山間部の温泉街を結ぶ。ちょうど新緑の季節で、清々しい景色が広がる。山桜も少し新芽が出てきたものの、まだまだ見頃である。
温泉街を過ぎ会津高原を過ぎると、今度は山間を縫うように進む。このあたりは標高が高いからか、田ではなく畑が多い。先の山には雪が残っている。途中小さな街がいくつかあり、電車に向かって手を振る子供たちが見えた。
乗り換えのタイミングが悪いと、会津田島の駅で少し待つこととなる。日本三大祇園祭のひとつ、田島祇園祭で有名なようだが、駅の周りには見るべきところはまったくない。あまりにのどかで眠たくなる。ここまで来ると、言葉も語尾の上がった東北なまりになる。駅員さんはイケメンであったが、そのような訛りであったため可愛らしく見えた。
この先、時間によっては「お座敷・トロッコ列車」に乗ることができる。3両編成で、電車正面がガラス張りで、先頭にも座席が設けられている展望席、夏期間は窓が大きく開くトロッコ席、掘りごたつになっているお座敷席があり、車内放送で観光案内が流れる。塔のへつりや、湯野上温泉の露天風呂など、名所にさしかかると停車する。トロッコは本来屋根がないということに基づき、トロッコ車両ではトンネル内に入ると天井に安っぽいプラネタリウムが現れる。
会津旅行 お座トロ列車 外観
列車外観


会津旅行 お座トロ列車 トロッコ席
ロッコ


会津旅行 お座トロ列車 お座敷席
お座敷席


そうして湯野上温泉駅に着く。茅葺き屋根の駅舎で、中ではいろりに当たって休憩できる。
会津旅行 湯野上温泉駅 07
駅舎


会津旅行 湯野上温泉駅 03
駅舎内で休憩


会津http://d.hatena.ne.jp/hsksyusk/edit?date=20060509旅行 湯野上温泉駅 05
駅ホーム