石原都知事のインタビューを見て思ったこと。
石原都知事のインタビューを見た。テレビ朝日のスクランブルという番組で、テリー伊藤との極右対談ともいうべきインタビューだった。そこで引っかかった発言を、以下に要約して引用する。
日中関係が緊張すると、中国は日本に核を落とすだろう、だから日本も、いざとなったら核を持つ、というくらいのことを言えないといけない。そう出なければますます中国につけ込まれる。
まさに右翼と言える過激な発言だが、これはある意味正しい。
どこの国が発言力を持っているかということを見たときに、武力をたくさん持っている国が強い、という順列ができている。
核保有国がそのまま国連の常任理事国である現実を見ればわかりやすい。米、ロ、英、仏、中の5カ国である。
その下には、インド、パキスタン、イスラエルがつく。(+イラン、北朝鮮?)
そうした順列の中で中国と対等の発言力を持とうとするなら、それはより大きな武力を持つことで実現できる。きっと常任理事国入りも実現できる。
こういった意味で、石原都知事の発言は正しい。世界情勢を正しく捉えている。
しかし、そもそもこの順列があることがおかしい。順列が武力によるべきでもないし、そもそも順列などあるべきではない。
石原都知事はこのルールの中で過激な発言をしているだけであり、ルールを壊そうとしていない。そういう意味ではへタレである。
日本がいくら武装しても、所詮アメリカには敵わない。その方向で発言力を求めても、そのような壁にすぐにぶつかる。であれば、そのルールを壊さなければ、石原都知事の求める発言力も得られない。