神田山陽さんを見かけた

地下鉄で移動中、向かいの席に、講談師の神田山陽さんがおられました。

山陽さんは、NHK教育にほんごであそぼ』の「痛快日本語劇場」などに出演されています。僕はその番組で、山陽さんの軽快な語り口のファンになっていたので、気づいたときはドキドキしてしまい、結局声もかけられないまま分かれました。
恋人に報告すると、「サインもらえばよかったのに」と言われ、逃してしまった事を悔やむのと同時に、サインすら思い及ばない程自分が興奮していた事が改めてわかりました。

山陽さんはこの度、日本のレギュラー番組を全て降り、イタリアで一年間活動するそうです。以下は、日刊スポーツより。

講談の神田山陽(39)が文化庁の「文化交流使」として、9月からイタリアで1年間活動することになった。交流使は、海外で日本の芸術や文化を紹介するもので、昨年は浪曲国本武春も米国で活動している。
山陽は3年前にイタリアの劇団の来日公演で共演。その縁で興味を持ち始めた。「日常会話なら大丈夫です。各地を旅しながら、講談を広めたい」と話す。02年の真打ち昇進と同時に師匠の名跡・山陽を襲名。NHK教育「にほんごであそぼう」や故郷北海道のテレビ局などで4つのレギュラー番組を持っていたが、すべて降板した。「いただく仕事をこなしているだけになっていたので、どこかで踏ん切りをつけたかった。外から自分のやってきたことを確認し、今後につなげたい」。

一緒におられた女性が「せっかく行くんだから、賞のひとつやふたつ取ってきてもらわないと」と言い、山陽さんが笑いながら大げさなジェスチャーで否定している場面がありましたが、たぶん上記の事についてだと思われます。

他にもいろいろと話しておられました。内容はほとんど聞こえなかったのですが、主に山陽さんが熱っぽく話しており、山陽さんの表現者としての熱意、モチベーションを感じ、とてもうれしくなりました。

きっと、山陽さんがやりたい事をやれば、賞なんかは勝手に後からついてくると思います。

イタリアでの山陽さんの活躍に期待しています。なんて言うと上からものを見ているようですが、本当に楽しみなのです。