アーキテクターが仕事で使っているフリーソフト一覧

仕事で使用しているフリーソフトを紹介する。
僕の仕事内容は、あるシステムの、OSインストールからDB、サーバソフトなどのミドルウェアの導入、バックアップ、障害管理などといったことで、周りではアーキと呼ばれているが、この呼び方が一般的なのかどうかがよくわからない。職種としてはアーキテクターでよいのだろうか。
ともかく、そのような仕事をしている。以下に紹介するソフトウェアは、僕のような仕事で便利なものもあれば、普遍的に使えるものもある。どなたかの参考になればうれしい。

ファイルユーティリティ

  • ファイラー:MDIE

エクスプローラ+タブ機能と思えばわかりやすい。マウスジェスチャにも対応しているようだが、使っていない。いくつかのフォルダを行ったり来たりする際に便利である。

エクスプローラー上で文字キーを押すと、押した文字の先頭のファイルが選択された状態となる。これを拡張して、2文字以上や日本語に対応させたソフトウェア。インストールするとMDIEでも使えるようになる。

ポップアップメニュー形式のランチャ。ファイラとしても使えるが、使っていない。よく使うソフトはツールバーから起動しており、それより頻度の低いソフトはすべてここから起動している。左クリックを押しながら右クリック、もしくは[Ctrl]2回でメニューを表示し、そこから選択して起動というのは、キーボードからでもマウスからでも使いやすい。

使ってみるまでいまいちその良さがピンとこなかったが、今ではなくてはならないソフトになっている。本当はファイルサーバに導入して、デスクトップから検索、なんていうことが出来たらなおよい。

指定したフォルダ配下のフォルダ、ファイルをツリー形式で書き出す。ファイルリストを作成する際に重宝する。
サーバ内のファイルを探す場合、Windowsの検索をかけるとシステムに負荷がかかってしまうので、あらかじめこれらのソフトでリストを作っておき、そこから検索するようにしている。
上はExcelを用いて動き、下は単体で動く。

DLLが不要、使い方がシンプル、対応形式が豊富、というあたりが気に入っている。

名前のとおり、高速なファイルコピーを行うことが出来るソフトである。メモリをバッファとして使用して実現しているとのこと。
OracleWebLogicの評価版、Windowsのサービスパックなど、たまに巨大なファイルを扱う際に利用している。

  • ファイルリネーマー:Namery

さまざまな規則を適用して、ファイル名を変更する。結果がプレビューされるので、規則の適用もやりやすい。
あるシステム基盤を下に別なシステム基盤を作る際、以前作成した資産を利用することがあるが、そのような場合にファイル名のシステムIDを変更したり、文章番号を新しい規則に合わせて振りなおしたりするのに使う。

ゴミ箱から削除したファイル、[Shift]を押しながら削除したファイルを復元する。たまにお世話になる。

デスクトップユーティリティ

  • デスクトップカレンダー、簡易スケジューラ:壁カレ

デスクトップにカレンダーを表示する。ウィンドウもなく、背景を透過しているので見やすい。予定も追加できる。
簡易スケジューラとして利用している。

WindowをほかのWindowなどにぴったりくっつけるソフト。使っていて気持ちがいい。

これについては以前記事を書いた。簡単に言えば、デスクトップに置いておいても邪魔にならないし、履歴が残るので見つめている必要もないRSSリーダーである。

壁紙・スクリーンセイバーをRSSで取得して自動更新したいと思い、それを実現するために導入。FlickrからRSSを取得している。取得先の更新頻度が低く、取得先が少ないと、同じ写真が何度も表示されることになってしまう。

個別ソフトウェアのアイコンまで変更できるソフト。ソフト起動後ウィンドウ左上に表示されるアイコンは変更されない。
Nami2000のアイコンがどうしても気になってしまい、それを変更するためだけに導入した。

インターネット関連

拡張機能はてなツールバーを導入している。前述のながらみニューズで開いたページが読みたいと思った場合、はてなブックマークに登録する。はてなツールバーの主な用途はこれである。
ほかの拡張機能は使っていない。よくわからない。

こちらも拡張機能はよくわからない。

以前、HDDが壊れてしまった際、一番痛かったのがメールを失ったことで、ここだけでもバックアップしておきたいと思い導入した。
ウィザード形式で簡単にバックアップを取ることができる。
Windowsタスクと連携させれば自動バックアップもできるようだが、こちらはやっていない。

テキスト関連

シンプルなテキストエディタ。メモ帳の代わりに使っている。行番号/ルーラ表示、スペース、タブ、開業の表示、矩形選択、改行を含んだ置換、Undo/Redo、あたりの機能がありがたい。xmlファイルを正しく読み込めるのもよい。
ログの解析に限っては、検索した文字がすべてマークされるエディタ(秀丸など)を使用したほうがよい。

アウトラインプロセッサだが、メモ専用としている。メモリリークが起きる。
以下の記事を見習って、メモ、作業ログ、ToDoなど、仕事に関することはすべてNami2000で書くことにした。僕は全部をひとつのファイルにまとめている。おかげでmemo.txtやtodo.txtがデスクトップに散乱することがなくなった。
デスクトップの生産性を上げる10のツール:発想七日!:オルタナティブ・ブログ

仕事中に仕事以外のことをメモしたくなることがあるが、その場合はFemoにつけている。

メモの一元管理は重要だが、仕事の情報はセキュリティに気を配らねばならないし、仕事外の情報は職場からも家からもアクセスできるようにしたい。これを満たすために、上記のような使い分けとした。

  • テキストファイル検索・置換:Devas

フォルダ内の複数のテキストファイルに対して、置換操作を行うことができる。秀丸でもできるそうだ。
使用目的はNameryと同様で、たとえばあるシステムで作ったアーキ用のバッチを再利用する際に、ファイルの中のシステム固有の記述を置換する。

  • ファイル比較:DF

テキストファイル内の差異を表示する。フォルダ内のファイルを比較することもできる。
前述のバッチファイルがうまく動かないときなど、元のファイルと変更後のファイルを比較して見ることが多い。また、開発環境と本番環境で、置かれたファイルの違いを調べることもある。

ほかのクリップボード拡張ツールと比べると、機能が少なく、シンプルで使いやすい。蓄積はコピー、または切り取りをした際に勝手に行われる。貼り付けは、[Ctrl]+[Shift]+[V]を押すと過去蓄積された16の文字列が表示され、その中から選択して行う。候補の選択も、キーボードなら番号を選ぶかカーソルキーを動かして[Enter]、マウスなら対象をクリックするだけと、簡単な操作で出来る。

ネットワーク関連

  • ネットワークキャプチャ:ethereal

ネットワークパケットのキャプチャを行う。Windows Serverのネットワークモニタで取得したデータも解析できる。
ネットワークを含んだシステムで不具合が起きた場合、問題の切り分けに使っている。送る側の問題か、受け側の問題かがわかる。

複数のあて先に繰り返しPingを行い、その結果を記録することができる。
ネットワークの障害テストに用いると、DOSプロンプトを複数開いてPingを実施して、急いで結果をメモする必要もなくなる。

画像関連

  • スクリーンキャプチャ:WinShot

デスクトップ全体、またはアクティブウィンドウをキャプチャしてファイルとして保存する。保存先、保存形式、ファイル名(連番)が指定できる。
Windowsの機能だけで行うとキャプチャー→ペインタに貼り付け→名前をつけて保存という手順となってしまうところを、ショットカットキーひとつでできてしまう手軽さがよい。手順書を作る際に重宝する。

  • 画像トリミング:JTrim

フォトレタッチソフトであるが、トリミングしか使用していない。
PC遠隔操作ソフトから、操作先の画面ファイルをキャプチャする際は、アクティブウィンドウだけというのができない。このため後にトリミングを行うのだが、その際に使用する。ドラッグアンドドロップによる単純な操作でトリミングできるのがよい。前回トリミングした際の範囲が次にファイルを開いた際にも残るので、同一範囲をトリミングする場合にも使いやすい。

  • 画像ビューア:ViX

上二つと同様、手順書作成の際に使用する。WinShotでキャプチャし、JTrimでトリミングし、ViXで確認して、Wordに読み込む。ここからWordにドラッグ&ドロップで貼り付けられればなおよい。

そのほか

インストール予定のOSについて、パッチの洗い出しによく使う。OSを入れてアップデートをかけた際に当てられたパッチをリストアップし、適用の可否を判断した後それをDLしてCDに焼いて、本番サーバのセットアップに望む。

  • ID/パスワード管理ソフト:IDManager

各システムごとのサポートIDなどを管理している。各システムのパスワードなどは覚えきれないが、PCにその情報を入れるのが怖い。

  • ストップウォッチ:LapTime

LoadRunnerを使わず、人手でオンラインシステムの性能評価を行うときに使用する。たくさんの人がせーのでアクセスを開始し、以後決められた時間が経過するまで同様の操作を繰り返し行い、各階の操作のレスポンスを計る。この場合、キーひとつでラップを取得できる簡単なインタフェースが向いている。


以上、全31本。